忍者の才が足かせになる現代。聴覚過敏用イヤホンは何がいい?

2020年1月29日


野生を生き抜く能力をもてあます現代

発達障害の持つ感覚の特異性のなかには、聴覚過敏というものがあります。

聴覚がよいというのは狩猟の時代には獲物の呼吸や動静がつかめたり、自分の身に迫る危機を感じ取る重要な才能ったと思います。

つねに敵襲に備えて熟睡を避けていた忍者にも必要な才能だったでしょう。

しかし、雑然とした音があふれる現代で生きていくうえでは生活に支障があり不眠にも繋がります。

その様な聴覚過敏の存在とともに、対応するツールも多く販売されるようになってきましたので、大まかな種類と困りごとに応じてフィットしたツールご紹介したいと思います。

音の単位

音の大きさ㏈(デシベル)と高さ㎐(ヘルツ)

音の大きさの計算は少しややこしいので、私も計算式がよくわからなかったのですが、20dbで10倍ほど、40db100倍の違いがあるそうです。(違ってたら教えてください。)

商品の性能には何db(デシベル)の音を防げるかの性能表示があります。

例えば40dbの防音性能で、元の音の大きさが80dbだとすると

80db-40db=40db 程度に緩和できます。

下の表で例えると

走ってる電車内の雑音を、小雨の音ぐらい静けさにすることが出来ます。

音の高さ㎐(ヘルツ)

そして、音の高さを周波数といい、㎐(ヘルツ)の単位で表せられます。

数字が低いほど低音域高いほど高音域になり、人間の聞こえる音の高さ(可聴域)は20㎐~20000㎐と言われています。

生活で聞こえる音の高さ

  • 男性の声       125Hz  ~   900Hz
  • 女性の声       250Hz  ~  1500Hz 
  • 犬のなき声      800Hz  ~  1600Hz 
  • 子どもの声     1000Hz    ~    2000Hz
  • トラック        100Hz   ~    230Hz
  • 乗用車         100Hz   ~  1000Hz
  • 冷蔵庫         250Hz
  • 時報          440Hz    ~     880Hz
  • ピアノ中央のド  1046.5Hz
  • バイク          1800Hz   ~     3500Hz
  • 鳥             2000Hz   ~     4000Hz
  • ジェット機        7000Hz    ~   13000Hz

聴覚グッズには、特定の音域によって防音性能のつよみが違います。

たとえば、男性のいびきの音域に強い耳栓とか!

機械音・高音域に強いイヤーマフとか!

自分が特に苦手と感じる音域の防音性能が高い商品を選ぶことが重要です。

ちなみに、年をとるごとに高い音が聞こえなくなります

年代ごとでの可聴域(聞こえる音域)は

  • 20代   16000㎐以下
  • 30代   15000㎐以下
  • 40代   14000㎐以下
  • 50代   12000㎐以下
  • 60代   10000㎐以下
  • 70代以上 9000㎐以下

ちなみに、10代の犯罪を予防するためのモスキート音というものがあります。18000㎐高音域で聞こえる10代以下の世代だけ、不快感を感じます。

それだけ人の可聴域の解明は進んでおり、逆に聞こえなくする技術も進んでいるんです。

聴覚支援ツールの種類

スポンジ型耳栓

スタンダードな耳栓です。耳の穴にフィットする形で持ち運びも便利です。

なにより1個100円以下の商品もあり、目的によっても使い分けられます。ただし、衛生面から基本は使い捨てになります。イヤーマフと組み合わせると最強の防音効果が得られます。

お勧めのスポンジ型耳栓は、こちらで紹介しています。

デジタル耳栓

まさに聴覚過敏用のハイテク機器です。

音を単純に防ぐのではなく、雑音を防ぎ人の声はちゃんと聞こえるんです。

音というものは、高音域の音を流すと低音域が打ち消され、低音域だと高音域が打ち消されるという性質があります。

その性質を利用して聴きたくない音の逆音域の音を鳴らして、騒音をかき消すノイズキャンセリング機能という技術でストレスなく人の声を聞き分けられるのです。

お勧め、デジタル耳栓は、こちらで紹介しています。

イヤーマフ

元々は工業用や拳銃を撃つ際につくられており、特に高音域の遮音性能が非常に高くなっています。

耳がすっぽりと包み込まれ味わったことのないような静寂が体験出来ます。

単純な耳当て型と、デジタル耳栓同様の音を相殺するノイズキャンセリング型があります。

お勧め、イヤーマフはこちらで紹介しています。

関連記事:なにこの技術「WH-1000XM3」音の世界を制御するヘッドホン

イヤーマフ使用の理解を広げるマーク

聴覚過敏の理解が広まったとは言え、まだまだご存知ない方もおられます。

聴覚過敏特性対策のためのイヤーマフ着用が、く誤解される場面もあります。

そんな場合にいちいち説明をしなくてもいい様なグッズが配布されています。

しかも、無料で!!

株式会社石井マークさん より、 困っている聴覚過敏の方を少しでも減らしたいという善意で無料でダウンロードができます。

以下のようなかわいいデザインでイヤーマフなどのはっておけば、説明をしなくでもわかってもらえます。

無料ダウンロードページは以下のリンクからどうぞ。

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