働いたらまけ?それ本音ですか!? 1

2019年1月19日


 

転職を繰り返し定職につけずにいる方、過去の傷を引きずり社会に踏み出すことが出来ない方、長年自宅から出られない方、「働いたら負けだと思う~(*´з`)」なんて口にされてるのは本音でしょうか?

働いたら負け

 失敗体験や自信のなさを除いて本音の部分で考えると

「自分の個性が活かせる仕事をしたい。」

「自分の能力を社会に認められたい。」

と思われているのではないでしょうか?

 

しかし、

「何をどうすればいいのかわからない。」

「勇気を出して何度もチャレンジをしたけどバカにされてばかりだった。」

などの理由で足踏みをされているのではないでしょうか?

 

長年の不況・就職難が続くなかで、就労面接の狭き門をくぐり抜ける為の大きな関門があります。50社100社と面接を落とされるなど、私の世代では考えられないほど恐るべき選別の機会にさらされるのが現在の就職活働みたいです。

まず、その関門に至るまで自分の売りをつくりプロモーションしていくこと、更に働き続けるには、様々な基礎的な社会生活スキルを身に着けておく必要があります。

 

キャリアサポートなどの就職を支援する事業もありますが、根底に発達障害や精神疾患を抱えている方にとっては、その様なスタートラインに立つまでに支援が必要な方もおられます。

はたらき続ける為に必要なソーシャルキル

たとえば、正職員として就職をして働き続ける為には、以下の様な力を身につけておく必要があると思われます。

・人に慣れ、適切に自己主張をする力
・仕事を円滑にする為のコミュニケーション能力
・規則正しい生活リズム
・働き続けられる体力
・身だしなみ・マナー
・報・連・相などの一般的ルール
・受信力・処理力・発信力
・一定の前向きさを保ち続ける感情統制

しかし、ベースに挫折経験の傷や精神疾患を抱え、社会生活とのブランクを重ねるごとにそのハードルはどんどん高くなり、乗り越えられない程の壁となっている方は多くおられます。同様に、メンタルヘルスの問題を抱えた方が、社会生活を送る為には、段階的なステップアップが必要な場合が多くあります。

人に慣れ、生活を整え、社会生活に必要な知識、技術、マナーを身に着け、コミュニケーションスキルを身に着ける為に、社会性の段階に応じた様々な「就労支援事業」があります。

障害福祉サービスの就労支援事業は「就労を支える機関ページ」に情報を載せていますので、今回は「障害者雇用のメリット」についてお伝えします。

理解されにくい配慮事項を伝えられる、障害者雇用のメリット

仕事をする上での困難を、ちょっと配慮して貰うことで働き続けられる方は、非常に多くおられます。

しかし、一般就労では

「みんな頑張ってるのだから、泣き言は言えない」

「多少しんどくても自分だけ特別扱いは出来ない」

「有休も周囲に遠慮してとれない」

などの「暗黙の了解」が存在している会社は非常に多いでしょう。

特に、精神疾患の問題による配慮事項は目に見えづらい為、周囲に理解されにくい内容が多くあります。

「人間関係に疲れやすく、残業の負担が大きい」

「睡眠が不定期で朝が辛い」

「営業、接待などの人間関係スキルな仕事に適性がない」

「昼休憩時に睡眠が必要」

など、本人にとっては必要であっても周囲から理解されにくい、配慮事項などもあります。

障害者雇用として働く上では、会社側に了承を得ることでこの様な配慮事項を受け入れて、無理なく働き続けることも可能です。

賃金面については、一般就労よりは下回り、業務への制限の多さによっても変動しますが、障害者雇用義務化の為に大手企業も非常に多く、条件によっては一般雇用と遜色のない賃金の仕事もあります。

例え賃金が安くても、加重なストレスを受けずに長く働き続けられる環境にマッチ出来れば、賃金以上のメリットはあるのではないでしょうか?