精神病院潜入取材

2019年1月28日


歴史の闇にあった精神病院に取材した新聞記者

精神病院が「治療なく収容所」だった時代に、ある新聞記者がアルコール中毒を装って精神病院に入院して潜入取材を行った記録です。

リアルで「カイジの地下王国」の世界。脱出のチャンスのなさからは、それ以下のおそろしい「人権のない檻」の様子が暴露されています。

取材内容だけはなく、諸外国の精神保健福祉の状況も含めて考察をされて古さを感じさせない内容となっています。

現実にあった本当に怖い話。下手なホラー小説よりも恐怖の内容を実感出来ます。

あわせてジャーナリストとして権力の闇を暴き、精神科医療を変革するきっかけとなりました。現在の精神保健福祉の出発点を知れる貴重な資料です。

新 ルポ・精神病棟 大熊一夫 著

出版社名朝日新聞出版
出版年月1985年6月
ISBNコード978-4-02-255355-3 
(4-02-255355-3)
税込価格1,027円

関連記事:精神科病院はこわかった

リンク先:発達障害者である専門職のRE