就労を支える機関

2019年1月21日


働く場所・訓練する場所・相談する場所

働く場所(就労継続支援事業)

就労継続支援B型(軽作業・単純労働・工場下請けなど)   

※様々な就労支援サービスがありますが、一般就労(障害者雇用含む)に向かう流れとしては以下の様な段階になっています。

就労継続支援A型(最低賃金を生み出さる業務内容 )

対象 一般就労は困難でも少し複雑な作業が出来る方

福祉事業所内で雇用契約を結んで仕事を提供。 最低時給額賃金を基準に給与が支払われる。賃金額については、作業内容に よって例外あり最低時給を下回ることはある。

訓練する場所(就労移行支援事業)

職業障害センター(職業評価・訓練・講座・リワーク) 

詳細は以下別記

自立訓練・生活訓練 事業所(生活リズム・規則正しい習慣づくり)  

対象 就労を目指しているが、規則正しい生活が行えない方

昼夜逆転、睡眠リズムの乱れ、体力の低下に対して、必要な訓練・支援を行います。規則正しい生活リズムと働く為の体力の有無が、就労の選択肢、待遇に大きく左右する為、

就労移行訓練の前段階や並行して行われます。

就労移行支援(職業訓練・企業とのリンク・職場定着のフォローなど)  

詳細は以下別記

相談する場所

しごとフィールド(3ヵ月以内に就職を目指す)※都道府県ごとで名称は異なります。

若者サポートセンター(39歳以下の若年者の職業相談)

障害者・就業生活支援センター(相談・就労支援サービス情報提供など)  

ハローワーク障害相談窓口  ⇒  一般就労(障害者雇用含む)

適職を探すための様々なキャリアサポート事業

多くの方は、すぐに仕事を探す為にまずハローワークを利用されると思います。

ところが就労先でどうしてもうまくいかず、仕事を転々とする場合には「しごとフィールド」の様な機関を利用してキャリアカウンセリングやビジネススキルのセミナーなどを受けて、再就職に臨む道もあるということです。

自分の望む生活設計からご利用を検討してください。適職や職業能力がわからない方は、職業適性検査がオススメです。

障害者職業センター

就労移行支援などを経て、3カ月以内の就職に向けて仕上げを行う支援機関です。作業体験や職業準備講習カリキュラム、グループミーティング等を通じて、作業面や対人面などに関する特性(得意なこと、苦手なこと等)について理解を深め、対処力を高めていくことで、就職に向けてステップアップが行えます。

対象 3カ月以内に就労を目指している。障害者、または就職への障害を感じれている方。障害者手帳取得がなくても利用は出来ます。

職業適性テストで自信の適性を知り、選任の職業カウンセラーの元で個別リハビリテーション計画が立てられ、職業リハビリテーションの技法によって様々な作業を実施します。

発達障害者に特化したJST訓練やSOCCS法などの専門セミナーや、ストレスケア、アサーショントレーニングなどのメンタルヘルスケアを受けることができます。

前ブログ「発達障害者である専門職のブログ」関連記事

4月22日投稿「発達障害当事者体験記の感想」

5月16日投稿「大阪障害職業センターにいってきました」

osaka仕事フィールド

大阪市中央区北浜東3-14
エル・おおさか 本館2・3F OSAKAしごとフィールド 06-4794-9198

ハローワークがキャリアコンサルタント企業に業務委託して行っている就労支援サービスです。

適職診断、キャリアカウンセラーによる進路相談、社会スキルセミナー、履歴書チェック、面接対策など様々な支援が受けられます。

前ブログ「発達障害者である専門職のブログ」関連記事

3月27日投稿「大阪の就労サポート実は進んでいました」

大阪府若者サポートセンター サポステ

大阪市中央区北浜東3-14
エル・おおさか 本館2・3F OSAKAしごとフィールド 06-4794-9198

対象 15歳~39歳で学校や就労を行っていないニート、ネイブルの方。

専門職による就労支援、心理カウンセリングなどを無料で行ってくれます。 発達障害者にはピアサポーターによるカウンセリング、コミュニケーショントレーニング、社会生活基礎トレーニングなどが行えます。

前ブログ「発達障害者である専門職のブログ」関連記事
2月28日投稿「サポステについて」

大阪府障害者就業・生活支援センター

対象 地域の障害を抱え就労を目指す方

キャリア支援員が相談を聞き、状態に応じた地域の就労機関の紹介や、訓練機関、デイケア、就労サービスの紹介を行っています。


ハローワークの障害者雇用担当


対象 障害者手帳の有無に関わらず、就職への障害を感じられている方

専門のスタッフ(障害雇用トータルコーディネーター)によって、障害の状態やキャリアに応じた適職をアドバイス。職業能力や仕事の適性などを把握するため、必要に応じて地域障害者職業センターによる適職診断・職業評価を案内。資格取得や職業訓練を紹介。障害者求人の斡旋などを行います。

障害者雇用無料転職サイト

対象 メインは障害者手帳を取得されている方 

障害者手帳がなくても登録は可能ですが、求人の選択肢は狭くなります。障害者雇用促進法では障害者手帳取得者の雇い入れに対して、補助金・給付金などが企業に保障されます。その為、手帳を取得されていないことが障害者雇用の不利な条件となります。


「障害者保健福祉手帳」を取得して求人登録すると、職場環境で配慮して欲しい事なども希望が出来、適切な職場が紹介されます。登録者のみの待遇の良い非公開求人もあります。就職に至るまでの個別面談なども行っています。※お住まいの地域、ご希望の内容や障がい状況などにより、求人がご紹介できないケースもあるそうです。

求人紹介だけでなく「就職フェスタ」や企業情報の発信なども行われています。
ウェブサーナ

20年以上の実績があり、障害者雇用最多レベルの求人案内が出来るそうです。
エージェントサーナ

企業とのミスマッチを埋める為に転職アドバイザーがフォローしてくれるそうです。
ゼネラルパートナーズ アットジーピー事務局

発達障害者就労支援におすすめ


就労移行支援事業

対象 一般就労(障害者雇用含む)を目指す65歳未満の方。

就労を行う前に最大2年間の職業訓練を行います。

訓練内容としては、基礎体力向上、マナー、作業能力、パソコン技能を基本に、事業所ごとに特色のある訓練を受けられます。

ハローワーク、企業と提携しており、職場環境を開拓しながら、就業までをサポートし、職場定着もフォローしてくれます。2年間の訓練機関で就職が難しい方には延長もあります。

また、支援員の方が面接に同行してくれたり、企業実習同行などを行い、就労後定着のフォローもしてくれます。

関連記事:発達障害・就労のパスポート

リンク先:発達障害者である専門職のRE